しりとりで「ビール」「サル」「ホタル」と返され、頭を抱えた経験はありませんか。
相手に「る」で終わる言葉をぶつけ続ける、いわゆる「る攻め」です。
この定番戦術がどれくらい強いのか、しりとりタイルの辞書で実際に数えてみました。
「る」で始まる言葉は、終わる言葉の11分の1しかない
しりとりタイルの辞書には約14万3千語が収録されています。
その中で「る」に関係する言葉を数えると、はっきりした偏りが出ました。
- 「る」で終わる言葉:4,149語
- 「る」で始まる言葉:365語
差はおよそ11倍。
攻める側の弾は豊富にあるのに、受ける側の返し手は極端に少ない。この非対称こそが「る攻め」の正体です。
「る」で終わる言葉が多いのは、カタカナ語の影響が大きいと考えられます。
ビール・プール・メール・テーブル・アイドルなど、外来語には「〜ル」で終わる名詞が非常に多いためです。
一方で「る」から始まる名詞は、ルビー・ルール・留守番など、数えるほどしかありません。
攻め文字ランキング:二番手は「ず」
同じ計算をほかの文字にも当てはめると、「攻めやすさ」をランキングにできます。
「その文字で終わる言葉(弾の数)」を「その文字で始まる言葉(返し手の数)」で割った倍率です。
| 文字 | 終わる言葉 | 始まる言葉 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| る | 4,149語 | 365語 | 11.4倍 |
| ず | 1,215語 | 203語 | 6.0倍 |
| ぷ | 907語 | 826語 | 1.1倍 |
| ざ | 511語 | 574語 | 0.9倍 |
| ぬ | 147語 | 299語 | 0.5倍 |
| ぽ | 118語 | 480語 | 0.2倍 |
| ぞ | 49語 | 402語 | 0.1倍 |
「ず攻め」が隠れた二番手です。
グッズ・地図・水(みず)など「ず」で終わる言葉は1,215語ある一方、「ず」で始まる言葉はわずか203語。
これは辞書全体でも最少クラスで、「ずるい」「頭痛」など、とっさに出てくる言葉はかなり限られます。
「ぷ攻め」は思ったほど強くない
意外だったのは「ぷ」です。
「ぷで返せば勝てる」という印象がありますが、辞書で数えると「ぷ」で始まる言葉は826語もありました。
プリン・プール・プレゼント・プラモデルなど、カタカナ語の「プ」が層の厚い返し手になっているためです。
口頭のしりとりで「ぷ」に詰まるのは、言葉が存在しないからというより、とっさに思い出せないから。
つまり「ぷ」は、「ぷ」から始まる言葉を覚えておけば怖くない文字です。
逆に「ぞ」「ぺ」「ぽ」は、そもそもその文字で終わる言葉が少なすぎて、狙って攻めることができません。
「ぞ」で終わる言葉は辞書全体でも49語しかありませんでした。
る攻めへの備え方
結論はシンプルです。
る攻めは、データの上でも間違いなく最強の戦術。そして最大の対策は、「る」で始まる言葉の持ち札を増やしておくことです。
「る」から始まる言葉一覧には、日常でよく使う言葉を厳選して掲載しています。
二番手の「ず」に備えるなら「ず」から始まる言葉一覧もどうぞ。
※語数はしりとりタイル辞書(約14.3万語・2026年8月時点)の実測値です。言葉の末尾の伸ばし棒は除いて集計しています。