「りんご」と言われたら、次は「ご」で始めるしかないのでしょうか。
それとも「こま」で返しても良いのでしょうか。
しりとり最大の論点、濁点・半濁点の扱いを整理します。
3つの流派
厳密派:濁点はそのまま。「りんご」の次は「ご」だけです。
言葉の響きに忠実で、上級者向けのルールです。
清音化OK派:「ご」を「こ」に読み替えて返せます。「りんご」→「こま」がOKになります。
子どもと遊ぶときに詰まりにくく、家庭では多数派だと思われます。
相互OK派:清音→濁音の逆方向も認めます。「さかな」のあとに「ざぶとん」もOK。
いちばん自由で、語彙が最大限に活きます。
データで見ると:濁点始まりは辞書の17%
しりとりタイルの辞書約14万3千語のうち、濁点・半濁点で始まる言葉は約24,000語。
全体のおよそ17%を占めます。
相互OKルールにすると、この2万語超がまるごと「清音の手番でも使える言葉」に変わるため、しりとりが目に見えて続きやすくなります。
逆に厳密派ルールで問題になるのが、返し手の少ない濁音です。
- 「ず」で始まる言葉:203語(辞書全体でも最少クラス)
- 「ぢ」で始まる言葉:15語、「づ」で始まる言葉:21語
特に「ぢ」「づ」は、日常で使う言葉がほぼ存在しません。
厳密派で遊ぶなら、「ぢ・づで終わる言葉は『ち・つ』とみなす」という救済ルールをセットにするのが現実的です。
厳密派ルールなら「ず攻め」が刺さる
濁点をそのまま扱うルールでは、「ず」で終わる言葉(グッズ・地図・水など1,215語)を出されると、203語しかない「ず」の返し手を絞り出すことになります。
る攻めのコラムで紹介した攻め係数で言えば6.0倍。
備えるなら「ず」から始まる言葉一覧が役に立ちます。
しりとりタイルは「相互OK」
しりとりタイルでは、いちばん自由な相互OKルールを採用しています。
手札の「か」のタイルで「がっこう」も作れますし、「は」のタイルで「ぱんだ」も作れます。
理由は明快で、手札のタイルは清音44種類だから。
濁点を厳密に区別すると、手札に来た文字で作れる言葉が減りすぎて、ゲームとして窮屈になってしまうためです。
おうちのしりとりでも、小さいお子さんと遊ぶときは相互OKルールがおすすめです。
詰まりにくく、知っている言葉を全部使えます。
※語数はしりとりタイル辞書(約14.3万語・2026年8月時点)の実測値です。