結論から言うと、よく使われているのは「伸ばし棒を無視して、その前の文字でつなぐ」です。
例えば「ミキサー」の次は「さ」、「コーヒー」の次は「ひ」になります。
ただし家庭や地域によって主に3つの流派があるので、遊ぶ前には決めておきたい内容です。
伸ばし棒の扱い 早見表
| 流派 | ミキサーの次 | 特徴 |
|---|---|---|
| 無視する | さ | よく見る。迷ったらこれ |
| 母音にする | あ | 受ける側が楽になる |
| 負けにする | 負け | かなり厳しい |
3つの流派をくわしく
無視する派(よく使われる)
伸ばし棒を飛ばして、その前の文字でつなぎます。
例:コーヒー→ヒーター→タオル
コーヒーの「ー」を飛ばすと「ヒ」、ヒーターの「ー」を飛ばすと「タ」が残ります。
子どもでも、書いた文字の「ー」の手前を指さすだけで、次の文字が分かります。
しりとりタイルの辞書で、ーで終わる約6,000語の「つなぐ文字」を数えると、多い順に次のとおりです。
| つなぐ文字 | 語数 | 代表例 |
|---|---|---|
| た | 832語 | エレベーター、プリンター |
| り | 514語 | アクセサリー、カトラリー |
| い | 491語 | コミュニティー、パーティー |
| ら | 358語 | ミラー、ボイラー |
| や | 295語 | ドライヤー、プレーヤー |
| か | 270語 | ビーカー、スピーカー |
1位は「た」。「〜ター」で終わるカタカナ語(エレベーター、コンピューター…)が大量にあるためです。
この流派で遊ぶと、「た」で始まる言葉が思った以上に手番に回ってきます。
母音にする派
伸ばし棒を、前の音の母音に読み替えます。
ミキサーは「ミキサァ」と伸ばすので「あ」、コーヒーは「コーヒィ」なので「い」から始めます。
発音に忠実な流派で、「あ」や「い」から始まる言葉は豊富にあるため、受ける側がかなり楽になります。
同じ約6,000語を、母音にしたときの文字ごとに分けると次のとおりです。
| 次の頭の文字 | 割合 | 例 |
|---|---|---|
| あ | 55% | ミキサー、シャワー |
| い | 30% | コーヒー、ロビー |
| お | 6% | ストロー |
| え | 5% | バレー |
| う | 4% | メニュー、バーベキュー |
半分以上が「あ」、3割が「い」です。
この流派では、カタカナ語を返されても、たいてい「あ」か「い」から探し始めればよいことになります。
負けにする派
「ん」と同じ扱いで、ーで終わる言葉を言ったら負けにします。
3つの中でいちばん厳しい流派です。
しりとりタイルの辞書約15万語のうち、伸ばし棒で終わる言葉は約6,000語。
全体の約4%を占めます。スキー・ストロー・プリンター・スニーカー・キーホルダー……カタカナ語を口にした瞬間に踏んでしまう地雷が、これだけ埋まっているわけです。
このルールで遊ぶなら、カタカナ語には相当な警戒が必要になります。
迷いやすい言葉の例
パーティー・ティー(ーの前が小さい文字)
パーティーの「ー」を飛ばすと、小さい「ィ」が残ります。
小さい文字は大きく読み替えることが多いので、次は「い」です。
母音にする派でも「ティー」は「い」の音を伸ばしているので、結果は同じく「い」になります。
でんしゃ→「や」のような、伸ばし棒の無い言葉の小さい文字の扱いは、しりとりのルール一覧にまとめています。
時計・先生・ほうれん草(ひらがなで書く伸ばす音)
時計は「とけー」、先生は「せんせー」と聞こえますが、書くと「とけい」「せんせい」です。
ひらがなの言葉は伸ばし棒を使わないので、書いた文字のまま「い」から始めます。
ほうれん草も「ほうれんそう」と書くので、「う」からです。
サーバー・サーバ(書き方の揺れ)
サーバー(サーバ)やコンピューター(コンピュータ)のように、最後の伸ばし棒を書いたり書かなかったりする言葉があります。
無視する派なら、どちらで書いても次は「ば」「た」で同じです。
母音にする派では、「サーバー」なら「あ」、「サーバ」なら「ば」と変わってしまうので、書き方を1つにそろえておきましょう。
ハーモニー(ーが2つ以上)
見るのは最後の「ー」だけです。
ハーモニーなら、最後の「ー」を飛ばして「に」から始めます。
言葉の途中にある「ー」(ハーの部分)は、しりとりには関係しません。
よくある質問
Q. 伸ばし棒から始まる言葉はありますか?
A. ありません。「ー」は前の音を伸ばすための記号で、日本語の単語の先頭には来ないためです。
だからこそ「ーで終わったとき、次の人は何から始めるのか」を決める必要があり、いくつかの流派が生まれました。
Q. 「ー」で終わる言葉を言ったら負けですか?
A. 負けにする流派もありますが、あまり見かけません。
勝負がすぐ決まりやすいので、短い決着を狙うとき以外は、おすすめしません。
Q. 3つのほかにも流派はありますか?
A. 伸ばし棒ごと引き継いで、ミキサーなら「さー」で始まる言葉(サーカス・サービスなど)を返す遊び方もあります。
返せる言葉がぐっと減るので、上級者向けの縛りとして使えます。
Q. 流派が違う人と遊ぶときは?
A. 始める前に、早見表のどれにするかを1つ選びましょう。
決めきれないときは、「無視する派」と「母音にする派」のどちらで返してもよいという決め方もおすすめです。
しりとりタイルは「無視する派」
しりとりタイルでは、よく使われる「無視する派」を採用しています。
ミキサーの次は「さ」。プリンターの次は「た」です。
ほかのもめどころは、しりとりのルール一覧と濁点ルールにまとめています。
※語数はしりとりタイル辞書(約15.3万語・2026年10月時点)の実測値です。