しりとりのルールは、実は家庭や地域によってかなり違います。
「ミキサー」の次は「さ」なのか「あ」なのか。「でんしゃ」の次は「や」なのか。
遊びはじめてから揉めないように、決めておきたいポイントを早見表にまとめました。
7つの取り決め 早見表
| 決めること | よく見る扱い |
|---|---|
| 濁点・半濁点 | 「りんご」の次は「ご」でも「こ」でもOK |
| 伸ばし棒(ー) | 無視して前の文字(ミキサー→さ) |
| 小さい文字(ゃゅょっ) | 大きく読み替え(でんしゃ→や) |
| 同じ言葉の再使用 | なし。一度出た言葉は使えない |
| 固有名詞 | 分かれる。遊ぶ前に決めておく |
| 制限時間 | なし。付けるなら10秒前後 |
| 言葉の種類 | 名詞だけ |
基本のルール
前の人の言葉の最後の文字から始まる言葉を、順番に言っていきます。
例:しりとり→りんご→ゴリラ→ラッパ→パンツ
最初の言葉を「しりとり」にして、「り」から始めることがよくあります。
負けになるのは、主に次の3つのときです。
- 「ん」で終わる言葉を言った:「ん」から始まる言葉がほとんど無く、次の人が続けられないためです。どの流派でもほぼ共通です。
- 言葉が出てこなかった:降参したら負けです。制限時間を決めているなら、時間切れも負けになります。
- 一度出た言葉を言った:再使用なしのルールで遊んでいる場合です。
揉めやすい7つのポイント
1. 濁点・半濁点
「りんご」の次は「ご」だけか、「こ」でも良いか。流派が分かれる代表格です。
しりとりタイルの辞書で数えると、「こ」から始まる言葉は約6,100語あるのに対し、「ご」から始まる言葉は約990語です。
「ご」だけに限ると、返す側がかなり苦しくなるのはそのためです。
→ しりとりの濁点ルールで、3つの流派とデータを解説しています。
2. 伸ばし棒(ー)
「ミキサー」の次は「さ」か「あ」か、それとも負けか。カタカナ語を使うとよく出くわします。
→ 伸ばし棒(ー)の場合はどうする?に早見表と、迷いやすい言葉の例をまとめました。
3. 小さい文字(ゃ・ゅ・ょ・っ・ァ行)
「でんしゃ」の次は「や」とする派がよく見られますが、「しゃ」から始める派もあります。
しりとりタイルの辞書で数えると、小さい「ゃ・ゅ・ょ」で終わる言葉は約5,500語(メニューのように、末尾の伸ばし棒を除くと小さい文字が残る言葉も含みます)。
全体の約3.6%で、電車・会社・救急車・お茶・金魚・神社と、身近な言葉がたくさん並びます。
一方、「っ」で終わる言葉は36語しかなく、出てきたときは大きく読み替えて「つ」から始めることが多いです。
カタカナ語の小さい「ァ・ィ・ゥ・ェ・ォ」も同じ考え方で、大きく読み替えることが多いです。
カフェなら「え」、パーティ(パーティー)なら「い」から始めます。
「しゃ」から始める派で遊ぶと、「でんしゃ」の次はシャツ・しゃもじのような「しゃ」の言葉に限られ、難しくなります。
「や」から始めてよいことにしておくと、言葉に詰まる場面がぐっと減ります。
4. 同じ言葉の再使用
一度出た言葉を使えるかどうか。使えないルールが一般的で、記憶力の勝負にもなります。
人数が多いときや長く続いたときは、出た言葉を紙に書いておくと、「それ、さっき出た」の言い合いを防げます。
「帽子」と「防止」のように読みが同じ言葉を、同じ言葉とみなすかどうかも決めておくと安心です。しりとりタイルは読みで判定するので、同じ言葉として扱います。
小さいお子さんと遊ぶときは、あえて再使用ありにすると続けやすくなります。
5. 固有名詞
人名・地名・キャラクター名はありかなしか。「知らない」「本当にあるの?」と揉めやすいポイントです。
おすすめは、範囲をはっきり決めることです。
「地名だけOK」や、「国名しりとり」「駅名しりとり」のように名前を答えるお題のときだけOK、といった線引きがよく使われます。
商品名やキャラクター名まで認めると、その分野に詳しい人ばかりが言葉を出せるようになるので、外しておくのが無難です。
6. 制限時間
「10秒以内」などの時間制限を付けると、テンポが良くなり難易度が一気に上がります。
砂時計やスマホのタイマーがあると、数える係がいらなくなります。
大人と子どもが一緒に遊ぶなら、子どもだけ時間を長めにするのも手です。
7. 言葉の種類
名詞だけにするのが一般的ですが、「走る」「食べる」のような動詞を認める家庭もあります。
動詞ありにすると「る」で終わる言葉が急増する一方、「る」で始まる言葉はほとんど増えないので、る攻めがさらに凶悪になります。
迷ったときの決め方
全部を話し合うと、始まる前に疲れてしまいます。
最初に決めるのは「濁点」「伸ばし棒」「小さい文字」の3つで十分です。
どれも出てくることが多く、途中で揉めると勝敗に直結するためです。
残りは出てきたときに決めても、遊びは止まりません。
遊び方のバリエーション
- 3文字縛り:3文字の言葉だけでつなぐ。テンポが良く、意外と頭を使います
- カテゴリ縛り:食べ物だけ・生き物だけ、のようにお題を絞ります(お題50選)
- 絵しりとり:声を出さず、絵だけでつなぎます。画力より発想力の勝負です
よくある質問
Q. しりとりに公式ルールはありますか?
A. 全国で共通して使われている公式ルールはありません。
「公式ルール」を公開している団体もありますが、ふだんの遊び方を統一するものではなく、昔から家庭や地域ごとの決まりで遊ばれてきました。
この記事の早見表のような「よく見る扱い」を土台に、遊ぶ人どうしで決めるのがいちばんです。
Q. 「ん」から始まる言葉はありますか?
A. 日本語の言葉にはほとんどありません。
外国の地名などにわずかにあり、アフリカのチャドの首都ンジャメナがよく知られています。
Q. 2文字の言葉は使えますか?
A. 使ってよいとするルールが多いです。
ただ、「いす」「くつ」のような2文字の言葉はすぐ思いつくので、慣れてきたら「3文字以上」の縛りを足すと手応えが出ます。
しりとりタイルのルール
ちなみに、しりとりタイルではこう決めています。
- 「ん」で終わる言葉は使えない(基本に忠実)
- 伸ばし棒は無視(ミキサー→「さ」)
- 小さい文字は大きく読み替え(でんしゃ→「や」)
- 濁点・半濁点は相互OK(「すいか」の次は「か」でも「が」でも始められます。くわしくは濁点ルール)
- 使えるのは3文字以上の言葉で、名詞のほか、動詞や形容詞なども使えます(2文字以下の言葉は使えません。小さい「ゃ」「っ」なども1文字と数えます)
迷ったらこのルールセットをそのまま使うのもおすすめです。