しりとりは日本だけの遊びではありません。
英語圏には「ワードチェーン(Word Chain)」と呼ばれる、そっくりな言葉遊びがあります。
ただしルールをよく見ると、日本のしりとりとは面白い違いがあります。
基本ルール:最後の「文字」でつなぐ
遊び方はしりとりとほぼ同じで、前の人の単語の最後から次の単語を始めます。
Apple(アップル)→ Elephant(エレファント)→ Tiger(タイガー)→ Rabbit(ラビット)……という具合です。
ポイントは、音ではなくつづりの最後の1文字(letter)でつなぐこと。
Appleは「プル」という音ではなく、最後の文字「e」でつなぎます。
最大の違い:「ん」で負けがない
日本のしりとりには「ん」で終わったら負け、という終了条件があります。
英語のアルファベットには「それで始まる単語が無い文字」がほぼ存在しないため、ワードチェーンには自然な負け筋がなく、放っておくと延々と続きます。
そこで英語圏では、「同じ単語は使えない」「制限時間を付ける」「テーマを縛る」といったハウスルールで勝負を決めるのが一般的です。
「x」で終わる単語(box、fox…)は次の人が大変、というあたりは、日本の「る攻め」に少し似ています(る攻めはなぜ強いのか)。
英語学習にも使える
ワードチェーンは英語の授業やレッスンの定番アクティビティでもあります。
つづりを意識しながら単語を思い出す遊びなので、語彙の復習にちょうどよく、道具もいらない。
家族や友だちと日本語のしりとりで遊んだ流れで、「次は英語でやってみる?」と切り替えるのも楽しい遊び方です。
日本のしりとりの「ん」は、実はすごい発明
比べてみると、日本のしりとりの「ん」ルールの絶妙さが見えてきます。
「ん」で始まる言葉はほぼ無いのに、「ん」で終わる言葉は日常語にたくさんある。
だから、うっかりミスによる決着が自然に生まれ、ゲームがだらけません。
偶然の産物とはいえ、よくできた終了条件だと思いませんか。
日本語のしりとりを深く知りたい方は、しりとりのルールいろいろやしりとりの起源と歴史もどうぞ。